綾辻行人『殺人方程式』

この2週間、通勤電車の中で、綾辻行人のミステリーを
読んでいました。

「館」シリーズ、「囁き」シリーズはすでに読破済みなの
ですが、「殺人方程式」という作品を見つけて、久しぶりの
綾辻“本格ミステリー”です。

パート1「切断された死体の問題」とパート2「鳴風荘事件」の2冊が
出ていましたが、分厚いほうのパート2をまず買いました。
(すぐに読み終わると、なんかもったいない気がして・・・せこい!)

これが結構面白かった。

登場人物がとても魅力的。

双子の兄弟、弟が刑事で兄が浪人、留年している大学生。
その大学生の兄が探偵役で事件を解決します。

やっぱり探偵は、どこか社会から脱落している、それでいて
ユーモアのセンスがあるキャラクターでないとね。

そんな兄も含めてこの双子、そして刑事の妻になることを
夢見ていた弟の奥さんがすごく生き生きと描かれていて、
感情移入してしまいます。
それに軽快な会話のテンポなどは読んでいてとても面白い。

この作品ではエラリー・クイーン風に
犯人を推理できるだけの材料を揃えて、さあ犯人を
当ててください!という「読者への挑戦」が示されます。

僕は犯人の目星をつけつつ、何度も何度も前のページに
戻って、その犯行のトリックとその理由を考えたのですが、
ダメでした・・・(読者に推理されているようでは、推理小説とは
言えないかも。)

双子の主人公が気に入って、続いてパート1も読んでみました。

こちらも双子とその奥さんの掛け合いなどは、十分に面白いのですが、
肝心のトリックが稚拙なように感じたなあ。
綾辻行人らしからぬ、状況によっては成立しないであろうトリック。

遺体が発見されていた時点ではトリックに使ったある道具が、遺体
のあったビルの屋上に残されていたのですが、もし見つけられてたら
トリックバレバレやん!!

もう1つ、パート1とパート2の違いは、パート2では容疑者が4、5人
いて、その中の誰だろう?と考えるのが楽しみなのですが、パート1は、
そのような容疑者がいないので、「いったい、誰を犯人になるんだろう?」
のように考えながら読み進めることになりました。

さて、この「殺人方程式」に登場する双子の兄弟、
明日香井 叶と響の兄弟、叶の妻、深雪がホント
魅力的なのですが、このシリーズはすでに打ち止め
になっているようで、残念に思いました。

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