走れ!タカハシ

浅野温子と浅野ゆう子の2人を"W浅野"と呼んでいたことがありましたが、

村上春樹と村上龍の両作家を合わせて、"W村上"と呼ばれているのかな。

つまらないツッコミを入れると、"W"と"double"は発音が違うので、
"2人の"という意味で"W"を使うのは、英語教育の上では、良くないよなあ。

まあ、そんな固い話を置いといて。

村上龍という名前を知ったのは、『Hot Dog Press』という
女の子にもてたい男どもをターゲットにした雑誌で読んだ
『快楽のテニス講座』という連載。

作家とは知らず、単なるテニス好きなおじさんかと(笑)

その当時はテニスを始めてなかったので、読み流して
いましたが、変わった角度からテニスのことを語る人
だな、くらいの印象はありました。

その後、偶然手に取った村上龍の『限りなく透明に近いブルー』。

田中康夫の『なんとなくクリスタル』と、タイトルの印象が
似ているなあ、と漠然と思った記憶があります。

しかし、『限りなく透明に近いブルー』を読み始めると、
「何じゃ、こら!?」と口走りそうになりましたよ。
ドラッグに溺れた若者達のどぎつく、淫靡な日常が
淡々と語られていました。

何年か前の芥川賞を受賞した『蛇にピアス』について、
選考委員に名を連ねていた村上龍が絶賛していたことが
納得できます。

そんな村上龍の小説、2冊目に挑戦です。
『走れ!タカハシ』。

画像

この"タカハシ"とは、元広島カープの高橋慶彦のこと。
(晩年は、阪神でもプレイしていました。)

と言っても、高橋慶彦が主人公ではありません。
しかし、この短編集に収められた小説で起こる出来事に、
直接的に、また間接的に高橋選手が関わるのです。

これがまた、なかなか笑えます。

夜中に彼女の部屋に忍び込んだことが、こわ~い親父さんに
見つかった!警察に訴えられる!
高橋慶彦ファンの親父さんは、その日の試合で、高橋慶彦が
盗塁を成功させたら、警察には訴えないという・・・

こんな感じで、物語のどこかに高橋選手が出てきます。

そして、高橋選手が走ったり、打ったりすることで、
各短編に出てくる人達の、人生が変わってしまうのです。

ホントに面白いです。
読み進めながら、「どこでタカハシが出てくるんや?」って
期待しながら読み進めていました。

いや~、僕が持つ村上龍のイメージがガラリと変わりました。

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この記事へのコメント

千子村正
2009年05月16日 01:35
今晩は。
村上龍と云えばTVのトーク番組『RYU'S BAR』を思い出しました。
たまにディープな音楽談義になったりして面白かったです。
Husky
2009年05月16日 09:15
村正さん

彼なら、なんか、どんな話題でも、マニアックに語りそうですね。

『限りなく透明に近いブルー』の中では、レッド・ツェッペリン、ピンクフロイド、ドアーズなんてバンド名が出てきます。
村上龍は、その頃の音楽に一番影響を受けているのかな。
谷沢&村石太&落合
2012年10月04日 22:02
ダブル浅野は 懐かしいけれど ダブル村上 というのも あったんですね。
走れ タカハシ 読みたくなります。
田中康夫 プログで 検索中です
なんとなくクリスタル 流行りましたね
まだ 私は 読んでいません。
田中康夫さんの 講演会を ある学園祭で 聴いたことあります。ちょうど 長野の県知事に なるぐらいの時期かなぁ?よく思いだせない。超満員でした。(その教室は 後ろの方だと 声しか 聞けない状態 廊下に あふれるぐらいの人)
小説家研究会(名前検討中
Husky
2012年10月06日 08:48
谷沢&村石太&落合さん

初めまして。
「W村上」って呼ばれていることはなかったと思いますよ。
「走れタカハシ」ぜひ読んでみてくださいね。
じっくり読むというより、軽く読めてしまう短編集なので、暇つぶしにはもってこいです。
「なんとなくクリスタル」は僕も読んでないんです。
クリスタル族って流行りましたよね。

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