イニシエーション・ラブ

乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』について書く!

『リピート』という本がたまたま目に入り、裏表紙のあらすじを読むと
とても面白そう!と、読んだのが1月ほど前かな。

これは、ある男性から突然電話がかかってきて、誘われた男女10人が、
時空のひずみから数ヶ月前にタイムスリップし、人生をやり直すのですが、
その10人が一人ずつ不審な死を遂げていくという話なんです。

期待どおりとても面白い小説で、細かいこと気にしだしたら、
多分、ツッコミどころはあるんでしょうけど、とにかく文章とその展開に
引き込まれてしまったんです。

その作者の代表作として、あと書きで取り上げられていたのが
『イニシエーション・ラブ』。

薄い本なので、すぐに読み終えてしまうなあ・・・と敬遠していたのですが、
このたび、ついに読むことにしました。

この本の裏表紙には、

甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説――と思いきや、
最後から2行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。
「必ず2回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。

との文句が。

さて薄い本なので通勤の帰りが読書タイムの僕でも2日で読み終えました。

ほ~んとにほろ苦い青春小説。

物語は、レコードやカセットテープのように"Side-A"と"Side-B"という大きな
2章に分かれていて、さらにそれぞれが小さい章に分かれています。
その章のタイトルが、ぜ~んぶ僕の青春時代の歌謡曲のタイトルばかり!

「木綿のハンカチーフ」、「Yes-No」、「君は1000%」、「SHOW ME」などなど。

なんか、このタイトル見ても、ほろ苦い青春って感じがするでしょう?

“ほろ苦い青春”なんて今や死語ですもんねえ。
やっぱりこの言葉は80年代がふさわしい!

脱線しました。

ほほえましい恋愛小説とも言える。

そのほほえましさは、Side-Bになると、徐々に薄れていき・・・

残りページが少なくなってきたぞ!

で、最後から2行目があっけなく現れた!

一瞬意味がわからんかった????

ぽか~ん、と口開けてました。

で、冷静に今読み終えたこと本について考える。

おかしい!

何がおかしい?

何かが違う?

で、ひらめいた!

ひょっとして!?

そうだったのか!!


途中から僕が抱き続けていた違和感・・・

それは意図されたものだったのです。


ここでネタばれはしません。

興味ある方は、“イニシエーションラブ”、“ネタバレ”で
検索してください。

しかしすごい!


僕は、読みながら場面場面の映像を頭の中に浮かべて
読むタイプなのです。

物語にのめり込むと、読むスピードもあがりますし、
字面より頭の中の映像を見ているような状態になります。

なのでこの物語にはやられた!という思いでしたが、
一字一句も見逃すことなくじっくりと読むタイプの人なら、
途中で「おかしいぞ?前半と矛盾してないか?」と
気づいたかも知れません。

それくらい、きっちりと伏線が張られています。

この小説で受けた驚きは・・・

アガサ・クリスティの『アクロイド殺し』の結末か

シドニー・シェルダンの『ゲームの達人』でケイトでしたっけ?
娘に結婚相手を選ばせたときの策略

に似たものがありました。



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  • 2人の恋愛 でも実は・・・

    Excerpt: 「イニシエーション・ラブ」を読みました。 著者は 乾 くるみ 恋愛物語なのだが そこにはある仕掛けがあって・・・ 2度読みたくなるというのが たしかによくわかる 伏線もあるし とはいえ 読んだ.. Weblog: 笑う学生の生活 racked: 2010-09-05 00:12