冷静と情熱のあいだ

あ~、9月ももう中旬。
沖縄旅行で楽しんだのは、だいぶ過去のことに
なってしまったな~。

さて、沖縄のプールサイドで読んでいたのは、
『冷静と情熱のあいだ』。

映画化もされた辻仁成さんと江國香織さんによる
とても有名な小説なので説明は不要かな。

互いに好きでいながらも別れてしまった大学生の男女、
阿形順正とあおい。

別れた後の彼らの物語を、同じ時間経過のもとに
辻さんは順正の目線で順正の物語を、
江國さんはあおいの目線であおいの物語を書いています。

辻さんの小説は、青い表紙で『冷静と情熱のあいだ-Blu』
江國さんの小説は、赤い表紙で『冷静と情熱のあいだ-Rosso』
として単行本化されました。

雑誌に連載されていたときには、江國さん→辻さんという順序
で掲載されていたので、2冊を章ごとに交互によむのが一番
楽しめる読み方のようです。

そんな知識は全くなく、江國さんの作品は結構読んでいて、
文体も好きなので、辻さんのほうから読み始めました。
もし辻さんのがつまらなくても、江國さんで失敗はないだろうとの
考えからです。

それは完全に間違いでした。

江國→辻の順序で連載されていたので、江國さんの最終章で
書かれなかった出来事が、辻さんのほうの最終章で書かれて
いるんです。

なので映画の結末を先に知ってしまったかのような感じになります。
でも、僕はそこは全然気にはなりませんでした。

なのに間違ったと感じたのは、辻さんのほうが圧倒的に面白いんです。

これは完全に個人的な感想です。

順正もあおいも別れた後に、それぞれ別の恋人ができていて、
現実である恋人との日々と忘れられない順正(あおい)への思い
が物語の中心になっています。

で、あおいの恋人というのが40前のワイン輸入会社を経営する
お金持ちの男、マーブ。

彼がどうも受け付けられなかった・・・

ウィットに富んでいて、やさしくて、包容力もある男性として描かれています。

あおいを「初めて一緒に住みたいと思う女性に出会った」なんて
口説くのですが、同年代の女性にもてなかっただけちゃうん?としか
思えない。

それに離婚した姉が2人が同棲している家に長期間居候していても、
何も言わないところを見ると、シスコンか?とも思ってしまった。

それにやさしくて包容力があるのは、結局、あおいに気を遣って、
思ったことを口にできないだけ。
それが証拠に、物語の後半では過去の男のはずの順正に嫉妬
する姿が頻繁に登場します。

このマーブのおかげで、全く物語に感情移入できずに終わってしまったんです。

それに引き換え、順正の恋人は、日本からイタリアに留学してきた
イタリア人の父を持つ日本人学生。

とてもあっけらかんとしていて、自由奔放なように見えて、
母を捨てた父には最後まで面会することはできないという、
繊細でか弱い内面を持っています。

なので順正と彼女(芽実)の日常にとても惹かれるのです。

と言いながらも、あおいはちゃ~んとマーブのことを振ってしまうので、
その場面では、「よっしゃ!それでええ!」なんてガッツポーズしてました。
(アホや~)

両作品ともじっとりと、梅雨のような雰囲気漂う小説なんですが、
沖縄の太陽の下、のんびりと読むととても合いますよ。

いやいや面白かった。
(今頃、この本の感想書くのって僕くらいじゃない!?)












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