阪急電車 片道15分の奇跡

昨日の夜、放送されていました。

"小さいけれどあたたかい奇跡の物語"
ってキャッチコピーがぴったりな、ほんのりとした
それでいて痛快な映画でしたね。

実は、タイミングよく、4日程前に原作を読んでいたんです。
このゴールデン・ウィークは家でのんびり本を読む時間が
多かったんですよ。

うちの奥さんがこの原作を持っていたので、何気なく読み始めると
すっごく面白くて、一気に読んでしまいました。

阪急電車が身近な僕にとってはホントに楽しめたなあ。
舞台となる今津線ですが、小説にも出てくる関西学院大学の
受験のときに乗っただけ。
残念ながら落ちてしまったので、それ以来乗る機会はない・・・

原作は、阪急今津線の宝塚から西宮北口間、7駅が
各章のタイトルになっていて、それを往復、計14章から
成る小説で、それぞれが短編小説のようでありながら、
それぞれの登場人物が各小説で交差し、全体の物語が
進んでいきます。

映画もそれに沿って、14つの短編映画がつながっている
ように作られています。

淡々とした物語の中、結構残酷な仕返しやひどい暴力、いじめ
なんてシーンもあります。
けど読者として応援したくなる登場人物がみなハッピーエンド
になるところに、読後の爽快感があるんですよ。

さらに恋愛に関しては、今の時代には合わない純情ラブストーリー
でありながら、やっぱり「恋」ってそういうもんじゃないかな、
と思わせてくれるんですよねえ。

原作を先に読んでしまうと、そのイメージが壊れるってことは
よくあるんですが、この映画に関してはそれはなかったかな。

それから映画では省かれてしまった登場人物もいます。
原作の冒頭と最後の章に出てくる征志とユキです。

この2人が話をするきっかけとなった河原に石で作られた
「生」という文字なんですが、映画館で見たうちの奥さん情報
では、エンドロールにその映像が出るとのこと。
昨日のテレビではカットされていたので残念!!

その征志とユキが登場しないばっかりに、
原作と少し変えられているシーンがあります。

変えないで欲しかったのが、時江ばあさん(宮本信子)が
電車内で騒ぐおばさん連中を一喝するシーン。

あそこは原作では、ユキが時江に加勢して
おばさん連中をぎゃふんと言わせるんです。
あれは原作のセリフのやりとりが粋なので、
変えざるを得なかったのが残念!

結局、時江ばあさん一人でおばさん連中を延々と説教する
というシーンになってしまいましたから。

あとは翔子とミニしょうこのシーン。
「しょうこ」と書いたのは、原作では、どんな字かわからないまま、
また翔子という名前をしょうこに教えないまま2人はわかれてしまうんです。
お互いの名前を言い合う必要はなかったような。
(まあ、前述のごんちゃん加勢ほどに、重要ではないシーンですが)

高校生のえっちゃんが、関学生であるごんちゃん達に
合格するために勉強しましたか?って尋ねるシーンは、
逆に映画オリジナルですが、とてもよかったと思えるシーンでした。

映画のラストで翔子(中谷美紀)とミサ(戸田恵理香)が出会う
シーンのセリフなんですが、原作を読んでない人は何を言ってるか
わからなかったんじゃないでしょうか。

彼女たちは、「人生の機微」と言ってるんです。
普段使わない言葉でしょう?
僕も何言ってるかわからずに、原作で確認したくらい。
もう少しわかりやすい言葉に変えてもよかったかも!

さて原作本は、うちの奥さんからブックオフで売ってきて
と頼まれたのですが、僕の本棚にキープされることに
なりました。
時々読んでみたくなる本だからです。



阪急電車 (幻冬舎文庫)
幻冬舎
2010-08-05
有川 浩


Amazonアソシエイト by 阪急電車 (幻冬舎文庫) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック